
🌳ごくうの木のはじまり🐵
むかしむかし、孫悟空(そんごくう)という
やんちゃで元気いっぱいのおさるさんがいました。
悟空は石から生まれた、不思議な力をもつおさるさんです。
空を飛ぶ「筋斗雲(きんとうん)」に乗ってピューンと旅をしたり
自分の毛をふーっと吹いてたくさんの分身をつくる
「分身の術(ぶんしんのじゅつ)」を使ったり
とても自由で、何でもできるように見えました。
でも、自由すぎるあまり
天の神さまの世界でいたずらばかりしてしまい、とうとう怒られて
大きな山の下に五百年も閉じこめられてしまったのです。
悟空はそこで長い間ひとりで考えました。
「ほんとうの強さって、なんだろう?」
そして気づいたのです。
力だけでなく、やさしさや仲間を思う心こそが
本当の強さなんだと。
この気づきは、のちに三蔵法師(さんぞうほうし)と共に旅をする中で、さらに深まり、目覚め、成長していくのです。
三蔵法師は、むかし本当にいた人で
名前を玄奘(げんじょう)といいます。
玄奘は唐(とう)の時代(7世紀)の中国で生まれ
629年に旅に出て
約17年かけてインドまでの2万5千キロの道を歩き
たくさんの仏教の教えを学んで中国へ持ち帰りました。
その旅は、あまりにも長く、大変で、勇気のいるものでした。
人々はその物語に心をうごかされ、やがて――
玄奘の旅をもとに「西遊記」というお話が生まれました。
そこでは、玄奘が三蔵法師となり
架空の孫悟空や仲間たちと一緒に旅をする物語として
語りつがれていったのです。
悟空は、そんな三蔵法師と仲間たちと一緒に旅をしながら
何度も何度も失敗し、何度も立ち上がりました。
そのたびに、少しずつ心が磨かれ
ほんとうの強さとやさしさを身につけていったのです。
🌳 ごくうの木は、そんな悟空たちのように
「失敗しながら成長していくものだ」
「みんなちがっていい」
「仲間といっしょに成長できる」
そんなあたたかい場所をめざしています。
子どもも大人も、笑顔でのびのび過ごせる場所。
それが――ごくうの木です🌈